「おめでとうございます、妊娠されていますよ」と、産婦人科でお医者さんから言われたときは、正直言って、嬉しい気持ちよりも不安の気持ちの方が大きかったです。それは、私がまだ18歳のときのことで、すでにお付き合いしていた彼とはお別れをしてしまっていたからです。そのため、ここですぐに生むという決断をすることができませんでした。しかし私は、自分のお腹の中に宿ってくれた赤ちゃんの命を無駄にしたくはないと思い、1人で赤ちゃんを生んで育てていくことに決めました。そしてこの日から、私の初めてのマタニティライフが始まったのです。最初の頃、主に私のことを支えてくれていたのは母だったのですが、あるとき、全くと言っていいほど、私と同じ境遇を経験してきた女の子と出会うことができました。

それは、毎月の検診のために産婦人科を訪れていたときのことです。その女の子は、見るからにして10代だったにも関わらず、すでにお腹を大きくしていて、妊娠していることは一目瞭然でした。私はそのとき、同じ10代というだけで親近感を持ってしまい、つい声をかけてしまいました。しかしこれがきっかけとなり、私たちはとても仲良くなることができたのです。その女の子も、シングルマザーとして赤ちゃんを育てていく決意を固めていて、私にたくさんのことを教えてくれました。妊娠した時期的には4ヶ月ほどの差があったため、その女の子の経験してきた道のりを、私が追いかけていくような形になっていきました。私が妊娠初期の食事について悩んでいると、牛乳でカルシウムを摂ると良いことや、レバーで貧血を防ぐことができると教えてくれました。また、体の浮腫みが気になってきたときには、加圧式の靴下を勧めてくれたり、浮腫みに効果の高いというマッサージ機器を教えてくれたりもしました。

私にとっての初めてのマタニティライフは、このように同じ仲間がいて、いくつもの情報を教えてくれていたからこそ送ってこられたもので、この女の子に出会えたことに、本当に感謝をしています。そうして私より先に出産を経験し、それについても教えてくれました。私が1人でも安心して出産を経験できたのも、もちろんこの女の子の存在があったからです。私は今、シングルマザーとして娘を育てていますが、そんな今でも、この女の子とのつながりがあり、情報交換をする毎日です。マタニティライフには仲間が欠かせないものであるということを実感しています。